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鋭い末脚刃物の如しヴァンランディ レーン騎手のエスコートもお見事!/丹下日出夫

【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全3歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 1週スライドして行われたプリンシパルSは、トーセンラー産駒ザダルがゴール直前で先頭に立ち最後の切符を獲得。持久力と瞬発力両方を問われるタフなレースをこなした同馬なら、近いうちに重賞タイトル獲得も夢じゃない! 他にも勢いにのる豪州の天才、ダミアン・レーン騎手の絶妙なエスコートに導かれ、末脚をさく裂させたヴァンランディの夏木立賞など、今週は4レースをお届けします。(※評価はS〜Eの6段階)


■ザダル(牡・トーセンラー×シーザシー)

12日(日):東京10R・プリンシパルS(L)/芝2000m/1分58秒3

 父はトーセンラー、産駒数が少なく種牡馬の性能や特徴など特定し辛く、やや低い背格好など、見た目も地味に映る。

 しかし、レース運びは実直かつ精密。二戦目の前走中山戦は、前半1000m通過・1分0秒1というタフなミドルペースを、じっくりと後方で構え、12秒4-11秒5-12秒1(3Fは36秒0)、最速の上がり34秒8でひねり倒した。3月期に2分1秒2という時計は、なかなか優秀だった。

 プリンシパルSは、東京の高速馬場で、どれだけ時計を詰め、どんなラップで走れるか。その宿題を1分58秒3で一気に解決。ラスト4F・11秒9-11秒4-11秒1-11秒7(3Fは34秒2)という、持久力と瞬発力勝負の両方を問われるタフな上がりを33秒7でグイと首ほど突き抜けた。

 天候不順でプリンシパルSは一週延長となり、ダービーには厳しい日程となるが、中距離GIIIのひとつくらいは、近いうちにいけるかも。【評価B/適性・芝2000m】


■ヴァンランディ(牡・キングカメハメハ×ハッピーパス)

11日(土):東京9R・夏木立賞(500万)/芝2000m/1分59秒3

 デビューは11月4日の東京、初陣の芝1800mは1分53秒9で4着に終わった。二戦目はJCウィークの11月25日、東京・芝2000mをチョイス。5F通過は1分1秒2のスロー。馬込で上手く脚をため、上がり3Fは34秒0。しなやかにゴールを駆け抜け、終わってみれば、ルージュバックが保持していた2歳レコードを0秒5更新する2分0秒3を計測した。
 
 まだ腰に力が付ききっておらず、続く3月の中山戦は(芝2000m)坂がどうか。久々も重なり3着に終わったが、5月12日の舞台はレコ勝ちをはたした東京2000m。

 性格はのんきそう。ただ、パドックの緩い歩様など見ると、一瞬不安になる。

 しかし、本馬場に入ると一気に気合が乗り上下に頭を振り始める。これはこれでまた困ったもんだが、ほんの10数mの間に、レーンは首を丸めさせ、ゆっくりと大地を踏みしめるよう馬とのコンタクトを完了。

 ルメールもムーアもモレイラも絶妙な返し馬をするが、どのレースでもどんな馬でも、レーンの返し馬は際立っているなぁ。

 今の体つきでは、道中急がしてはいけない。1000m通過60秒9のスローにもあわずさわがず、11秒1-11秒3-11秒5(3Fは33秒9)というレースの上がりを32秒9、1分59秒3で快勝。レーンが操るとゴール、馬と一体となり刃物のような鋭い脚を使うね。【評価B/適性・芝2000m】


■ルイジアナママ(牝・エイシンフラッシュ×マスクオフ)

12日(日):東京3R・未勝利/芝1800m/1分47秒9

 前走の東京戦(芝2000m)は、ラスト3F・11秒5-11秒4-11秒5(34秒4)というレースラップを34秒2で2着。決着タイムは2分0秒7と優秀。1800m通過・1分49秒2は、次の6レース・牡馬混合の未勝利の優勝タイムと同じ。牝馬限定戦なら順番だろうと、予想記事にもしたが、今日のタイムは1分47秒9。

 上がり3Fのレースラップは11秒6-10秒9-11秒4、実測として10秒台を計測、後続には3馬身差の楽勝だ。夏シリーズにもう1勝をあげ、秋華賞に備えたい。【評価B/適性・1800m】


■クロウエア(牝・トーセンホマレボシ×ピンクアリエス)

12日(日):京都6R・500万/芝1600m/1分33秒7(良)

 デビュー戦の勝ち時計は経験馬相手に1分35秒6。稍重というコンディションを考慮すれば、けっこう優秀かも。

 ただ、父はトーセンホマレボシですか…。配合を見ると、どれほどのスピード数値を秘めているのか? 本命は打ったが、正直半信半疑だったが、1000m通過・59秒8という平均よりのラップにもすいすいと対応。11秒6-11秒1-11秒2(3Fは33秒9)というレースの上がりを33秒3でスパリ。

 推定ではあるが、ラスト2Fはともに10秒台。日曜の京都は異様に時計が速かったが、それを差し引いても、けれんのない、いい競馬だったなぁ。【評価B/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

2019年5月13日(月)

【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全3歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 1週スライドして行われたプリンシパルSは、トーセンラー産駒ザダルがゴール直前で先頭に立ち最後の切符を獲得。持久力と瞬発力両方を問われるタフなレースをこなした同馬なら、近いうちに重賞タイトル獲得も夢じゃない! 他にも勢いにのる豪州の天才、ダミアン・レーン騎手の絶妙なエスコートに導かれ、末脚をさく裂させたヴァンランディの夏木立賞など、今週は4レースをお届けします。(※評価はS〜Eの6段階)


■ザダル(牡・トーセンラー×シーザシー)

12日(日):東京10R・プリンシパルS(L)/芝2000m/1分58秒3

 父はトーセンラー、産駒数が少なく種牡馬の性能や特徴など特定し辛く、やや低い背格好など、見た目も地味に映る。

 しかし、レース運びは実直かつ精密。二戦目の前走中山戦は、前半1000m通過・1分0秒1というタフなミドルペースを、じっくりと後方で構え、12秒4-11秒5-12秒1(3Fは36秒0)、最速の上がり34秒8でひねり倒した。3月期に2分1秒2という時計は、なかなか優秀だった。

 プリンシパルSは、東京の高速馬場で、どれだけ時計を詰め、どんなラップで走れるか。その宿題を1分58秒3で一気に解決。ラスト4F・11秒9-11秒4-11秒1-11秒7(3Fは34秒2)という、持久力と瞬発力勝負の両方を問われるタフな上がりを33秒7でグイと首ほど突き抜けた。

 天候不順でプリンシパルSは一週延長となり、ダービーには厳しい日程となるが、中距離GIIIのひとつくらいは、近いうちにいけるかも。【評価B/適性・芝2000m】


■ヴァンランディ(牡・キングカメハメハ×ハッピーパス)

11日(土):東京9R・夏木立賞(500万)/芝2000m/1分59秒3

 デビューは11月4日の東京、初陣の芝1800mは1分53秒9で4着に終わった。二戦目はJCウィークの11月25日、東京・芝2000mをチョイス。5F通過は1分1秒2のスロー。馬込で上手く脚をため、上がり3Fは34秒0。しなやかにゴールを駆け抜け、終わってみれば、ルージュバックが保持していた2歳レコードを0秒5更新する2分0秒3を計測した。
 
 まだ腰に力が付ききっておらず、続く3月の中山戦は(芝2000m)坂がどうか。久々も重なり3着に終わったが、5月12日の舞台はレコ勝ちをはたした東京2000m。

 性格はのんきそう。ただ、パドックの緩い歩様など見ると、一瞬不安になる。

 しかし、本馬場に入ると一気に気合が乗り上下に頭を振り始める。これはこれでまた困ったもんだが、ほんの10数mの間に、レーンは首を丸めさせ、ゆっくりと大地を踏みしめるよう馬とのコンタクトを完了。

 ルメールもムーアもモレイラも絶妙な返し馬をするが、どのレースでもどんな馬でも、レーンの返し馬は際立っているなぁ。

 今の体つきでは、道中急がしてはいけない。1000m通過60秒9のスローにもあわずさわがず、11秒1-11秒3-11秒5(3Fは33秒9)というレースの上がりを32秒9、1分59秒3で快勝。レーンが操るとゴール、馬と一体となり刃物のような鋭い脚を使うね。【評価B/適性・芝2000m】


■ルイジアナママ(牝・エイシンフラッシュ×マスクオフ)

12日(日):東京3R・未勝利/芝1800m/1分47秒9

 前走の東京戦(芝2000m)は、ラスト3F・11秒5-11秒4-11秒5(34秒4)というレースラップを34秒2で2着。決着タイムは2分0秒7と優秀。1800m通過・1分49秒2は、次の6レース・牡馬混合の未勝利の優勝タイムと同じ。牝馬限定戦なら順番だろうと、予想記事にもしたが、今日のタイムは1分47秒9。

 上がり3Fのレースラップは11秒6-10秒9-11秒4、実測として10秒台を計測、後続には3馬身差の楽勝だ。夏シリーズにもう1勝をあげ、秋華賞に備えたい。【評価B/適性・1800m】


■クロウエア(牝・トーセンホマレボシ×ピンクアリエス)

12日(日):京都6R・500万/芝1600m/1分33秒7(良)

 デビュー戦の勝ち時計は経験馬相手に1分35秒6。稍重というコンディションを考慮すれば、けっこう優秀かも。

 ただ、父はトーセンホマレボシですか…。配合を見ると、どれほどのスピード数値を秘めているのか? 本命は打ったが、正直半信半疑だったが、1000m通過・59秒8という平均よりのラップにもすいすいと対応。11秒6-11秒1-11秒2(3Fは33秒9)というレースの上がりを33秒3でスパリ。

 推定ではあるが、ラスト2Fはともに10秒台。日曜の京都は異様に時計が速かったが、それを差し引いても、けれんのない、いい競馬だったなぁ。【評価B/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

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