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ワールドエース&リアルインパクトら初年度産駒の評価は!?/丹下日出夫

【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 3場開催となり未勝利戦も始まったなか、父としてJRA初勝利を挙げたワールドエース&リアルインパクトや連闘で6馬身差Vのキズナ産駒ら新種牡馬からの勝ち馬が続々と! 気になる評価のほどは…!?(※評価はS〜Eの6段階)


■サクセッション(牡・キングカメハメハ×アディクティド)

16日(日):東京5R・新馬/芝1600m/1分36秒4

 全兄はクルーガー。破天荒な気質の馬ではあるが、マイラーズCを勝ち、つい先月オーストラリアのクイーンエリザベスSで、あのウィンクスの2着に食い下がり、日本も世界も驚かせた。

 ハーツクライ産駒の3〜4番仔は、やや幅の薄い牝馬に出たが、父をキングカメハメハに戻し、1歳時から他馬より頭ひとつ背が高く、馬っぷりのよさでクラブでも人気があった。大柄ながら身のこなしに切れもある。

 1000m通過は1分1秒1のスロー。漸次気勢をうながしながら、残り2F標識ではほぼ逃げ馬を射程圏内にとらえる。11秒5-11秒7-12秒1(3Fは35秒3)というレースラップを、34秒8でグイとひと差し。馬場差2秒近くを差し引きすれば、1分36秒4というタイムもかなり優秀。10秒台の超高速ラップが使えるかどうかが次走の宿題になるが、初戦とすればほぼ満点のデキ。【評価B/適性1600m】


■オータムレッド(牝・ワールドエース×ティッカーコード)

16日(日):函館5R・新馬/芝1200m/1分10秒9

 祖母ティッカーテープはアメリカンオークスなどG1・2勝。母も垢抜けた栗毛のいい馬だったが、イレッポで競走成績はひと息。ただ、血統評価は高く、ワールドエース産駒ながら4212万の高値がついた。

 デビュー時の体重は424キロ。つるっとした肌合い上々、気合はなかなか。いや、これは完成度が高い。

 スタートで前に入られ、少し頭をあげるシーンもあったが、12秒2-11秒4-11秒6(3Fは35秒2)というレースラップを、小気味のいいフットワークで、34秒9でひと差し。ラップは加速気味、稍重条件下で1分10秒9。例年函館開催の1200mの新馬は、1分10秒台前半なら函館2歳Sの有力候補になるが、馬場差を考慮すると、勝ち負けの当落線上浮上。【評価B/適性・芝1200m】


■レジェーロ(牝・キズナ×ロックフェアレディ)

15日(土):阪神1R・未勝利/芝1400m/1分22秒8

 先週の6月8日、阪神・芝1200mの新馬を2着、そして連闘。初陣は前半3Fが37秒7、阪神の6Fの新馬では記録に残るスローだったと、アチコチで言われた。

 うーむ、サイズは388キロですか。しかし心身ともに尖った感じもなく、今日は1000m通過・59秒4というミドルを好位でスイスイ。ギアがトップに入ると、あっという間の独走。2着には6馬身差、稍重で1分22秒8を叩き出した。

 この手の連闘馬は、古くからの伝でいえば、目に見えない疲れが微妙。休養期間など設けても、体調が戻り切らないことが多いが、牝馬はタフ。ましてや祖母は、ハードワークで知られたタイムフェアレディ(フラワーC優勝)。おばあさんの一族を、何度もPOGで取材させてみらいましたが、この日の勝ちっぷりと時計も、しっかり勘定し、覚えておこうと思います。【評価C/適性・芝1400m】


■トライフォーリアル(牡・リアルインパクト×エンプレスティアラ)

16日(日):東京6R・新馬/芝1400m/1分24秒4

 母は未勝利、母の妹はココシュニック、近親はステファノス。496キロのムチっと肉厚な栗毛。ひざ下が短いわりに、水平首で走り、跳びがでっけぇ〜。しかし、1000m通過はひとつ前の5レースより1秒以上速い59秒6で流れたが、上がり3Fのレースラップは11秒4-12秒1-12秒7(3Fは36秒2)、自身の上がりは35秒5。外一気に場内は沸いたけれど、5レースの7Fの通過タイム・1分24秒3と比較すると、1分24秒4にモノ足りなさを感じてしまった。【評価D/適性・芝1400m】


■エールヴィオレ(牝・タートルボウル×クインリーグレイス)

16日(日):阪神5R・新馬/芝1600m/1分37秒7

 祖母クイーンモードの子供たちは、10〜20年前のPOGの人気者。ただ、母は1勝、母の兄弟は3〜5勝馬、ブラックタイプは不在、やや血統の枝葉が細り加減。馬体は434キロ、調教も併せ馬できちんと併入はするが、5F追いが主体で、際立って目を引く感じもなく、7番人気止まり。

 だが、跳ね返りの多い渋った芝にもひるむことなく、中団外めから前進。毎年2歳のこの時期、タートルボウルの子からポツリポツリと勝ち馬が現れるが、1分37秒7くらいの時計決着が得意なんでしょうね。

 ややテンションは高め。次走は馬体減と高速ラップに注意。【評価D/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

2019年6月17日(月)

【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 3場開催となり未勝利戦も始まったなか、父としてJRA初勝利を挙げたワールドエース&リアルインパクトや連闘で6馬身差Vのキズナ産駒ら新種牡馬からの勝ち馬が続々と! 気になる評価のほどは…!?(※評価はS〜Eの6段階)


■サクセッション(牡・キングカメハメハ×アディクティド)

16日(日):東京5R・新馬/芝1600m/1分36秒4

 全兄はクルーガー。破天荒な気質の馬ではあるが、マイラーズCを勝ち、つい先月オーストラリアのクイーンエリザベスSで、あのウィンクスの2着に食い下がり、日本も世界も驚かせた。

 ハーツクライ産駒の3〜4番仔は、やや幅の薄い牝馬に出たが、父をキングカメハメハに戻し、1歳時から他馬より頭ひとつ背が高く、馬っぷりのよさでクラブでも人気があった。大柄ながら身のこなしに切れもある。

 1000m通過は1分1秒1のスロー。漸次気勢をうながしながら、残り2F標識ではほぼ逃げ馬を射程圏内にとらえる。11秒5-11秒7-12秒1(3Fは35秒3)というレースラップを、34秒8でグイとひと差し。馬場差2秒近くを差し引きすれば、1分36秒4というタイムもかなり優秀。10秒台の超高速ラップが使えるかどうかが次走の宿題になるが、初戦とすればほぼ満点のデキ。【評価B/適性1600m】


■オータムレッド(牝・ワールドエース×ティッカーコード)

16日(日):函館5R・新馬/芝1200m/1分10秒9

 祖母ティッカーテープはアメリカンオークスなどG1・2勝。母も垢抜けた栗毛のいい馬だったが、イレッポで競走成績はひと息。ただ、血統評価は高く、ワールドエース産駒ながら4212万の高値がついた。

 デビュー時の体重は424キロ。つるっとした肌合い上々、気合はなかなか。いや、これは完成度が高い。

 スタートで前に入られ、少し頭をあげるシーンもあったが、12秒2-11秒4-11秒6(3Fは35秒2)というレースラップを、小気味のいいフットワークで、34秒9でひと差し。ラップは加速気味、稍重条件下で1分10秒9。例年函館開催の1200mの新馬は、1分10秒台前半なら函館2歳Sの有力候補になるが、馬場差を考慮すると、勝ち負けの当落線上浮上。【評価B/適性・芝1200m】


■レジェーロ(牝・キズナ×ロックフェアレディ)

15日(土):阪神1R・未勝利/芝1400m/1分22秒8

 先週の6月8日、阪神・芝1200mの新馬を2着、そして連闘。初陣は前半3Fが37秒7、阪神の6Fの新馬では記録に残るスローだったと、アチコチで言われた。

 うーむ、サイズは388キロですか。しかし心身ともに尖った感じもなく、今日は1000m通過・59秒4というミドルを好位でスイスイ。ギアがトップに入ると、あっという間の独走。2着には6馬身差、稍重で1分22秒8を叩き出した。

 この手の連闘馬は、古くからの伝でいえば、目に見えない疲れが微妙。休養期間など設けても、体調が戻り切らないことが多いが、牝馬はタフ。ましてや祖母は、ハードワークで知られたタイムフェアレディ(フラワーC優勝)。おばあさんの一族を、何度もPOGで取材させてみらいましたが、この日の勝ちっぷりと時計も、しっかり勘定し、覚えておこうと思います。【評価C/適性・芝1400m】


■トライフォーリアル(牡・リアルインパクト×エンプレスティアラ)

16日(日):東京6R・新馬/芝1400m/1分24秒4

 母は未勝利、母の妹はココシュニック、近親はステファノス。496キロのムチっと肉厚な栗毛。ひざ下が短いわりに、水平首で走り、跳びがでっけぇ〜。しかし、1000m通過はひとつ前の5レースより1秒以上速い59秒6で流れたが、上がり3Fのレースラップは11秒4-12秒1-12秒7(3Fは36秒2)、自身の上がりは35秒5。外一気に場内は沸いたけれど、5レースの7Fの通過タイム・1分24秒3と比較すると、1分24秒4にモノ足りなさを感じてしまった。【評価D/適性・芝1400m】


■エールヴィオレ(牝・タートルボウル×クインリーグレイス)

16日(日):阪神5R・新馬/芝1600m/1分37秒7

 祖母クイーンモードの子供たちは、10〜20年前のPOGの人気者。ただ、母は1勝、母の兄弟は3〜5勝馬、ブラックタイプは不在、やや血統の枝葉が細り加減。馬体は434キロ、調教も併せ馬できちんと併入はするが、5F追いが主体で、際立って目を引く感じもなく、7番人気止まり。

 だが、跳ね返りの多い渋った芝にもひるむことなく、中団外めから前進。毎年2歳のこの時期、タートルボウルの子からポツリポツリと勝ち馬が現れるが、1分37秒7くらいの時計決着が得意なんでしょうね。

 ややテンションは高め。次走は馬体減と高速ラップに注意。【評価D/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

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