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ついにダービー大本命が!? 鞍上もにんまり(?)のゆりかもめ賞/丹下日出夫

『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今回は丹下も大興奮のゆりかもめ賞から。昨年の同レースを制し、後に有馬記念を優勝したブラストワンピースのタイムを1.7秒上回り圧勝。丹下の目に映ったルメールの表情は、早くもダービーに思いを馳せていた!?(※評価はS〜Eの6段階)


■サトノジェネシス(牡3・ディープインパクト×マルペンサ)

3日(日):東京9R・ゆりかもめ賞(500万下)/芝2400m/2分25秒9

 全兄サトノダイヤモンドより、いくぶん首が短く寸詰まり、そのぶん脚が長く見えたりもする。優等生然とした兄と異なり、目も耳もよく動く、元気な次男坊といった感じか。

 しかし、この中間、調教は6F追いも取り入れ、それに応え身のこなしや反応は機敏。スタートも、前走よりは出た。先行勢にとりついていく動きにも無理がない。坂下までもったまま、上り3Fのレースラップは11秒5-11秒0-11秒3(33秒8)、自身の上りは33秒4。

 おお、2分25秒9という走破タイムも上りは、去年のブラストワンピースのゆりかもめ賞より1秒以上速いじゃないか。

 レースを終え、向こう流しで立ち止まった姿をカメラが大写しにしていたが、ルメールが、うん、これは―― 遠くダービーなど思う、感慨深そうな顔をしていた(気のせいかも)。【評価S/適性・芝2400m】


■アクアミラビリス(牝3・ヴィクトワールピサ×アクアリング)

2日(土):京都10R・エルフィンS(L)/芝1600m/1分35秒5

 キャリア二戦でアタックしたフェアリーSは、幼さ丸出し。引っかかり気味に飛ばし、末はアラアラ。その反省もあるのだろう。スタートは、あえてゆっくり。5F通過は60秒9のスローで展開したが、ペースなどおかまいなしの離れた最後方。ここらあたりの腹のくくり方、度胸こそがM.デムーロということなんでしょう。

 上り3Fのレースラップは12秒0-11秒1-11秒5(3Fは34秒6)。正味2Fの上り勝負となったが、大外一気に、自身の上りは33秒3。推定10秒8-10秒7は出ているかなと思われる暴力的な加速ラップで、血統・才能の在りかを証明した。

 注文があるとすればローテーションと体重(前走比マイナス6kgの418kg)でしょうか。半姉のクイーンズリングも、前哨戦のフィリーズレビューは勝った。しかし、体重はマイナス20kgと大幅減。次走の桜花賞は4着と伸びひと息に終わった(アクアミラビリスは、桜花賞は直行?)。【評価B/適性・芝1600m】


■ココフィーユ(牝3・ロードカナロア×ブルーミングスノー)

2日(土):東京9R・春菜賞/芝1400m/1分21秒9

 祖母タヤスブルームはフェアリーS勝ち、6Fをベースに重賞路線で活躍。

 初勝利は東京1400m、ただ時計は1分23秒0と平凡。しかし京王杯2歳Sが0秒3差、ベゴニア賞を1分34秒8で2着。つい見逃しそうになるが、2歳11月に東京マイルを1分34秒台という記録は、けっこうな財産になる。

 少し間隔は開いたが、コンパクトな体型、血統を思い、勝ち鞍のあるこの距離へとシフト。8kg増の434kgに造り、1000m通過・59秒3というミドルよりのペースにも余裕をもって対応。11秒5-11秒1-11秒5(3Fは34秒1)というレースの上りに対し、自身のソレは33秒7。1分21秒9は、けっこう速いなぁと思っていたら、翌日未勝利で1分21秒5が出た。【評価C/適性・芝1400m】


■キスラー(牡3・ディープインパクト×シャンパンドーロ)

3日(日):東京6R・3歳新馬/芝1800m/1分50秒1

 母は米GI・エイコーンS勝ち。一番仔フォギーナイトも二番仔カザンも、ほぅとため息が漏れ出る、きれいなシルエットをしていた。

 ただ、美しく見える馬というのは、どこか線が細く薄い。3歳2月にデビューがずれ込み、アレコレ苦心もしたことでしょう。

 変に動かすと、軸がブレる、競馬が嫌いになってしまうかもしれない。若い身体を思い、道中はあえて後方。直線勝負でどれだけ走れるかをはかったようにも思うが、レースの上りが35秒4に対し、自身のソレは34秒2。現状、直線の長い、ワンターンの東京向きだがゴールテープを切った時の差し脚は、良血ならではの迫力があった。【評価C/適性・芝1800m】


■ダノンチェイサー(牡3・ディープインパクト×サミター)

3日(日):京都11R・きさらぎ賞(GIII)/芝1800m/1分49秒0

 にわかの曇天、9R辺りから芝が飛んでいる。良馬場って感じじゃないかも。ただでさえ年明けの京都はパワーが要るのに、今日の芝はちょっと苦手かもという馬もいたかもしれない。

 しかし、ダノンチェイサーは弾丸小僧。ラスト2F・推定11秒5前後の連続ラップを並べ、真一文字に1分49秒0でゴールに飛び込んできた。

 懸案の折り合いを解消、そこをクリアできたとあれば、距離2000m・皐月賞にも自信。3歳牡馬では一番先に理想像に到達した。【評価A/適性・1800m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

2019年2月4日(月)

『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今回は丹下も大興奮のゆりかもめ賞から。昨年の同レースを制し、後に有馬記念を優勝したブラストワンピースのタイムを1.7秒上回り圧勝。丹下の目に映ったルメールの表情は、早くもダービーに思いを馳せていた!?(※評価はS〜Eの6段階)


■サトノジェネシス(牡3・ディープインパクト×マルペンサ)

3日(日):東京9R・ゆりかもめ賞(500万下)/芝2400m/2分25秒9

 全兄サトノダイヤモンドより、いくぶん首が短く寸詰まり、そのぶん脚が長く見えたりもする。優等生然とした兄と異なり、目も耳もよく動く、元気な次男坊といった感じか。

 しかし、この中間、調教は6F追いも取り入れ、それに応え身のこなしや反応は機敏。スタートも、前走よりは出た。先行勢にとりついていく動きにも無理がない。坂下までもったまま、上り3Fのレースラップは11秒5-11秒0-11秒3(33秒8)、自身の上りは33秒4。

 おお、2分25秒9という走破タイムも上りは、去年のブラストワンピースのゆりかもめ賞より1秒以上速いじゃないか。

 レースを終え、向こう流しで立ち止まった姿をカメラが大写しにしていたが、ルメールが、うん、これは―― 遠くダービーなど思う、感慨深そうな顔をしていた(気のせいかも)。【評価S/適性・芝2400m】


■アクアミラビリス(牝3・ヴィクトワールピサ×アクアリング)

2日(土):京都10R・エルフィンS(L)/芝1600m/1分35秒5

 キャリア二戦でアタックしたフェアリーSは、幼さ丸出し。引っかかり気味に飛ばし、末はアラアラ。その反省もあるのだろう。スタートは、あえてゆっくり。5F通過は60秒9のスローで展開したが、ペースなどおかまいなしの離れた最後方。ここらあたりの腹のくくり方、度胸こそがM.デムーロということなんでしょう。

 上り3Fのレースラップは12秒0-11秒1-11秒5(3Fは34秒6)。正味2Fの上り勝負となったが、大外一気に、自身の上りは33秒3。推定10秒8-10秒7は出ているかなと思われる暴力的な加速ラップで、血統・才能の在りかを証明した。

 注文があるとすればローテーションと体重(前走比マイナス6kgの418kg)でしょうか。半姉のクイーンズリングも、前哨戦のフィリーズレビューは勝った。しかし、体重はマイナス20kgと大幅減。次走の桜花賞は4着と伸びひと息に終わった(アクアミラビリスは、桜花賞は直行?)。【評価B/適性・芝1600m】


■ココフィーユ(牝3・ロードカナロア×ブルーミングスノー)

2日(土):東京9R・春菜賞/芝1400m/1分21秒9

 祖母タヤスブルームはフェアリーS勝ち、6Fをベースに重賞路線で活躍。

 初勝利は東京1400m、ただ時計は1分23秒0と平凡。しかし京王杯2歳Sが0秒3差、ベゴニア賞を1分34秒8で2着。つい見逃しそうになるが、2歳11月に東京マイルを1分34秒台という記録は、けっこうな財産になる。

 少し間隔は開いたが、コンパクトな体型、血統を思い、勝ち鞍のあるこの距離へとシフト。8kg増の434kgに造り、1000m通過・59秒3というミドルよりのペースにも余裕をもって対応。11秒5-11秒1-11秒5(3Fは34秒1)というレースの上りに対し、自身のソレは33秒7。1分21秒9は、けっこう速いなぁと思っていたら、翌日未勝利で1分21秒5が出た。【評価C/適性・芝1400m】


■キスラー(牡3・ディープインパクト×シャンパンドーロ)

3日(日):東京6R・3歳新馬/芝1800m/1分50秒1

 母は米GI・エイコーンS勝ち。一番仔フォギーナイトも二番仔カザンも、ほぅとため息が漏れ出る、きれいなシルエットをしていた。

 ただ、美しく見える馬というのは、どこか線が細く薄い。3歳2月にデビューがずれ込み、アレコレ苦心もしたことでしょう。

 変に動かすと、軸がブレる、競馬が嫌いになってしまうかもしれない。若い身体を思い、道中はあえて後方。直線勝負でどれだけ走れるかをはかったようにも思うが、レースの上りが35秒4に対し、自身のソレは34秒2。現状、直線の長い、ワンターンの東京向きだがゴールテープを切った時の差し脚は、良血ならではの迫力があった。【評価C/適性・芝1800m】


■ダノンチェイサー(牡3・ディープインパクト×サミター)

3日(日):京都11R・きさらぎ賞(GIII)/芝1800m/1分49秒0

 にわかの曇天、9R辺りから芝が飛んでいる。良馬場って感じじゃないかも。ただでさえ年明けの京都はパワーが要るのに、今日の芝はちょっと苦手かもという馬もいたかもしれない。

 しかし、ダノンチェイサーは弾丸小僧。ラスト2F・推定11秒5前後の連続ラップを並べ、真一文字に1分49秒0でゴールに飛び込んできた。

 懸案の折り合いを解消、そこをクリアできたとあれば、距離2000m・皐月賞にも自信。3歳牡馬では一番先に理想像に到達した。【評価A/適性・1800m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

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