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ズブくても、ダービーの掲示板はすぐそこに!?/丹下日出夫

『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 「ダービーの掲示板が薄っすら見えてきた」と、控えめながらも丹下に期待を抱かせるのは、ワールドエースを全兄に持つワールドプレミア。道中のズブさやテンションの高さなど、まだまだ課題は残すものの、それでいて上り3F最速でつばき賞を快勝。良化の余地を残しつつ、伸びしろを感じさせる同馬に、現時点での丹下の評価は…(※評価はS〜Eの6段階)


■ワールドプレミア(牡3・ディープインパクト×マンデラ)

16日(土):京都9R・つばき賞(500万)/芝1800m/1分47秒3

 前半1000m通過は58秒6という、まさかの乱ペース。ただでさえ、年明けの京都はタフな馬場なのに、この流れは先行勢にとっては即死もの(笑)。

 道中はおっつけゝ、「道中一回、どうしてもズブくなるね」と、武豊Jがコメントを残していたようですが、展開は絶好。我慢強く闘志を鼓舞し、推定11秒台のラップを2連続で並べ、1分47秒3という時計は、将来の礎となる。

 小回りコースやスロー、ミドルペースでどうか。パドックのテンションの高さも含め、まだクリアしなければいけない課題がいくつかあるが、ダービーの掲示板が薄っすら見えてきた。【評価A/適性・芝2000m】


■ヴィッテルスバッハ(牡3・ルーラーシップ×ケイティーズジェム)

16日(土):東京6R・500万下/芝1600m/1分35秒6

 9月の中山マイルを、やや重・1分36秒2で未勝利を突破。3カ月半振りの復帰戦は阪神・芝1800mの500万下に遠征。後方からジンワリ差を詰めるだけの5着止まりながら、走破タイムは1分48秒1。内容はそうは悪くない。

 距離適性や高速対応など、適性の在りかが見え辛かったが、前走は前半5F通過・61秒8、緩ペースの上り勝負とはいえ、11秒9-10秒8-11秒1(3Fは33秒8)というレースラップを32秒9で差し切り勝ち。10秒台のラップを実測として刻みこんだ。走破タイムは1分35秒6だが、全体時計以上に密度は濃い。次走NZTあたりに出走してくるようなら、静かに自信をもって馬券も買い。【評価A/適性・芝1600m】


■アトミックフォース(牡3・ワークフォース×タックスシェルター)

16日(土):東京9R・フリージア賞(500万)/芝2000m/1分59秒9

 東京最終週の芝は、直線はベラボーな高速馬場、きわめてイン有利。前半5F通過は60秒9のスロー。11秒3-11秒3-11秒4(34秒0)というレースラップを、33秒2で二枚腰を使って内から抜けてきたが、距離の違いはあれど、6Rの500万下で10秒台のラップが登場している。全体時計は1分59秒9と速いが、印象はひと息。

 キャリアは豊富、たぶん状態は、今がマックス。タイムだけでクラシック云々を語ろうとすると、あとで無理が出るかもしれない。

 予想や馬券で狙うなら、クラシックを走り、この成績が消えかかるころ、福島のラジオNIKKEI賞、もしくは夏の新潟9〜11Fあたりかも【評価D/適性・芝2000m】


■アイリスフィール(牝3・ハービンジャー×シルクアイリス)

17日(日):東京5R・新馬/芝1800m/1分51秒3秒

 南Wコースで66〜68秒台を入念、併せ馬でもほぼ遅れなし。サイズは448キロ、無駄肉のない、いかにも新馬向きの造り。1000m通過・64秒4という緩ペースを3番手追走、教科書通りの先行策で押し切った。

 上りラップは推定11秒5-11秒2-11秒2。前は楽だっただけに、11秒を切るラップがひとつ欲しかった。【評価E/適性・芝1800m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

2019年2月18日(月)

『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 「ダービーの掲示板が薄っすら見えてきた」と、控えめながらも丹下に期待を抱かせるのは、ワールドエースを全兄に持つワールドプレミア。道中のズブさやテンションの高さなど、まだまだ課題は残すものの、それでいて上り3F最速でつばき賞を快勝。良化の余地を残しつつ、伸びしろを感じさせる同馬に、現時点での丹下の評価は…(※評価はS〜Eの6段階)


■ワールドプレミア(牡3・ディープインパクト×マンデラ)

16日(土):京都9R・つばき賞(500万)/芝1800m/1分47秒3

 前半1000m通過は58秒6という、まさかの乱ペース。ただでさえ、年明けの京都はタフな馬場なのに、この流れは先行勢にとっては即死もの(笑)。

 道中はおっつけゝ、「道中一回、どうしてもズブくなるね」と、武豊Jがコメントを残していたようですが、展開は絶好。我慢強く闘志を鼓舞し、推定11秒台のラップを2連続で並べ、1分47秒3という時計は、将来の礎となる。

 小回りコースやスロー、ミドルペースでどうか。パドックのテンションの高さも含め、まだクリアしなければいけない課題がいくつかあるが、ダービーの掲示板が薄っすら見えてきた。【評価A/適性・芝2000m】


■ヴィッテルスバッハ(牡3・ルーラーシップ×ケイティーズジェム)

16日(土):東京6R・500万下/芝1600m/1分35秒6

 9月の中山マイルを、やや重・1分36秒2で未勝利を突破。3カ月半振りの復帰戦は阪神・芝1800mの500万下に遠征。後方からジンワリ差を詰めるだけの5着止まりながら、走破タイムは1分48秒1。内容はそうは悪くない。

 距離適性や高速対応など、適性の在りかが見え辛かったが、前走は前半5F通過・61秒8、緩ペースの上り勝負とはいえ、11秒9-10秒8-11秒1(3Fは33秒8)というレースラップを32秒9で差し切り勝ち。10秒台のラップを実測として刻みこんだ。走破タイムは1分35秒6だが、全体時計以上に密度は濃い。次走NZTあたりに出走してくるようなら、静かに自信をもって馬券も買い。【評価A/適性・芝1600m】


■アトミックフォース(牡3・ワークフォース×タックスシェルター)

16日(土):東京9R・フリージア賞(500万)/芝2000m/1分59秒9

 東京最終週の芝は、直線はベラボーな高速馬場、きわめてイン有利。前半5F通過は60秒9のスロー。11秒3-11秒3-11秒4(34秒0)というレースラップを、33秒2で二枚腰を使って内から抜けてきたが、距離の違いはあれど、6Rの500万下で10秒台のラップが登場している。全体時計は1分59秒9と速いが、印象はひと息。

 キャリアは豊富、たぶん状態は、今がマックス。タイムだけでクラシック云々を語ろうとすると、あとで無理が出るかもしれない。

 予想や馬券で狙うなら、クラシックを走り、この成績が消えかかるころ、福島のラジオNIKKEI賞、もしくは夏の新潟9〜11Fあたりかも【評価D/適性・芝2000m】


■アイリスフィール(牝3・ハービンジャー×シルクアイリス)

17日(日):東京5R・新馬/芝1800m/1分51秒3秒

 南Wコースで66〜68秒台を入念、併せ馬でもほぼ遅れなし。サイズは448キロ、無駄肉のない、いかにも新馬向きの造り。1000m通過・64秒4という緩ペースを3番手追走、教科書通りの先行策で押し切った。

 上りラップは推定11秒5-11秒2-11秒2。前は楽だっただけに、11秒を切るラップがひとつ欲しかった。【評価E/適性・芝1800m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

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