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S級近いポテンシャルに武豊騎手も思わずにんまり!?/丹下日出夫

【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今週は近親に実績馬を持つ若駒が続々と! 武豊騎手がレース後に笑みを浮かべるほど(?)のポテンシャルを感じさせたブラックタイド産駒や重賞どころかクラシックへも期待が広がる走りを見せたエイシンフラッシュ産駒など、今週は計6頭をプレイバックしていきます。(※評価はS〜Eの6段階)


ココロノトウダイ(牡・エイシンフラッシュ×フェアリーダンス)

■10日(土):新潟3R・未勝利/芝1800m/1分47秒9

 エイシンフラッシュ産駒は、芝かダートで1勝はするものの、2勝目が遠い。シルエットはきれいだが、どうも薄い仔が多い。

 そういう中での産駒3年目、去年のセレクトセール。母系はトゥザヴィクトリー一族。幅があって、歩きに推進力があり、臀部も大きい。いやこれは、今までのエイシンフラッシュ産駒とはちょっと違う。いい買い物したなぁと、一人思っていたが、名前はココロノトウダイ。このネーミングは泣けるねという人もいるかもしれない。

 なんて、デビュー戦は福島・芝1800m。512キロは、なんだか重い。ダッシュひと息、小回りのスロー。追い込み届かずの2着に終わったが、加速ラップで34秒7。フラットコースとはいえ、福島1800mの新馬では、めったにお目にかかれない上がりをマークしていた。

 叩き二戦目、マイナス8キロ。61秒1の緩ペースにも今日は余裕をもって前が見えている。外回り1800mはコーナーリングもスムーズ。11秒5-11秒0-12秒1(3Fは34秒6)というレースラップを、33秒7で寄り切り。走破タイムは1分47秒9、評価は重賞も予感のA。クラシックの灯台、点灯しました。【評価A/適性・芝2000m】


エカテリンブルク(牡・ブラックタイド×ファイナルスコア)

■11日(日):札幌5R・新馬/芝2000m/2分4秒7

 母は伊GIリディアテシオ賞、GII・伊オークスなど5勝(1800〜2200m)。

 イタリア競馬の現状を考えると、重賞の格式や格付け、レベルはどうかと懐疑的に思っていたが、母の妹チェリーコレクト(伊1000ギニー、伊オークス)の、初仔ダノングレース(父ディープインパクト)は福島牝馬S3着。現2歳のワーケア(父ハーツクライ)は、本年6月の東京・芝1800mを、上がり33秒2の超速ラップで一閃。いや、このイタリア血統に限っては信用できるかも。

 そういえば、セレクトの時も、POG雑誌の写真も、立ち姿がずば抜けていたな。パドックでも、真っ黒なクマゼミみたいにワシワシとして元気。四肢も背中も長く、510キロでも首は薄いくらいに映る。

 ただ、ブラックタイド産駒だけに敏感肌、実戦でも耳袋を着用。1000m62秒6のペースを、二度三度ちょいとばかり急かしていった。上がり3Fのレースラップは12秒2-12秒2-12秒6(37秒)、自身の上がりは36秒4止まり。直線内にモタれたり、矯正しながらだったが、ゴール前はビシりと加速。

 着差はわずか。うーんと考え込む人もいたが、いや。断然の力量差があった。あれはかなりの大物だよとささやく人もいた。

 レース後、検量室へと向かう時の、武豊Jの笑い顔、白い歯が、わたくしには、才能や将来性を物語っていると思います(レース評価はDだが、才能はSに近いA)。【評価D/適性・芝2000m】

ショウリュウハル(牝・ジャスタウェイ×ショウリュウムーン)

■10日(土):札幌5R・新馬/芝1500m/1分30秒8

 母は京都牝馬S(GIII)勝ち、牡馬混合の朝日CCを豪快に差し切った。母も佐々木厩舎所属。血統特性は把握できており、松岡Jとのコンビで、本追い切りは札幌ダートで6Fの長めを追っても、強めで終い1Fを12秒8で併せ馬先着。

 468キロというサイズのわりに、耐性のある牝馬という感触を得ていたのだろう。馬の気に任せ、気がつけば先頭。稍重という条件下で、終い3Fは11秒9-11秒7-12秒0。1分30秒8も悪くはない。

 この一族は身体も走法も若干硬質。東京や京都の瞬発力決着を試す必要はあるが、パワーもあり我慢も利き、距離も1800mまではカバーできそうです。【評価D/適性・芝1600m】


マイネルグリット(牡・スクリーンヒーロー×マイネショコラーデ)

■10日(土):小倉9R・フェニックス賞(OP)/芝1200m/1分9秒0

 デビュー勝ちは重馬場の中京マイル。しかし母マイネショコラーデは函館2歳S2着。母母コスモヴァレンチは小倉2歳Sを制覇。平坦・小倉1200m適性はかなり高いと予想原稿でも記したが、テンの2F目に10秒4を踏み、前半3Fは33秒5。6Fの早い流れに遅れないよう、勝負どころはロスをカバーすべくインを突いたが、馬力はあり、いい意味で気は強い。決勝線では後続に1馬身余、時計は1分9秒0。

 次走・小倉2歳Sをチョイスすれば、コースも二度目。行き脚もギアの入りもスムーズになる。

 骨のしっかりとした筋肉質な馬体を見ると、交流短距離重賞でならした近親ドリームバレンチノのような、ダートロードもあるかもしれない。【評価C/適性・芝・ダート1400m】


カトゥルスフェリス(牝・ディープインパクト×ステファニーズキトゥン)

■11日(日):新潟5R・新馬/芝1800m/1分50秒1

 母は北米11勝。BCフィリーアンドメアターフ、フラワーボウルS(2回)など、あまたの重賞ベルトの保持者。

 トレセン入りして、1か月近く。ノーザンF系の馬にしては長いくらい丁寧に乗り込み、併せ馬でも常に前進意識は保てている。脚の長さや骨格をみると、現状の436キロからこれからもそう大きくは増えないだろうが、目元は素直。心身ともに安定しているから1800mから降ろせた?

 前半1000mは63秒6のスロー。勝負は直線、上がり3Fのレースラップは11秒2-11秒0-11秒6(33秒8)。ひとムチ入ったが、1800mという距離を走って、自身の上がりは33秒3。2着を交わすのに少し手古摺ったように見えるが、ラップ的には十分合格点。
2歳暮れ、来年春の目標をどこに置き、どういうローテーションを組むのか。時間はたっぷりあります。【評価C/適性・芝1800m】


サンクテュエール(牝・ディープインパクト×ヒルダズパッション)

■11日(日):新潟6R・新馬/芝1600m/1分36秒5

 母は北米8勝(バレリーナS)。1番仔ジークカイザー(父ディープインパクト)は、現役4勝。2番仔は、ダートGI・ウッドワードS、芝GI・ターフクラシックSを優勝した世界のヨシダ(父ハーツクライ)。

 5番仔にはディープを配合、夏の陽ざしにチョコレート色の肌が照り映え、戦闘意識も高い。

 返し馬の止め際など、少し丁寧さも必要なタイプだが、発馬でジャンプしつつも、向こう正面中ほどまでにすかさず2番手。1000m通過は62秒8のスローだが、この位置からならすぐに動ける。

 鞍上の指示に、反応はやや遅れ気味、逃げ馬は意外にしぶとい。一瞬ドキリとした方も多かったでしょうが、上がりは推定11秒5-10秒9-11秒3。しっかりと10秒台の実測数値はマークした。

 少しモノ見をしながらの初陣。腰が膨らみ後肢の入りが深くなれば、もうひとつギアができる。天性のスピードを生かそうと思えば、シンプルに逃げればいい。いや、次走は大胆に、出遅れを覚悟で脚をため、瞬発力へ研磨しようじゃないか――あの手この手、フリーハンドあり。【評価C/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

2019年8月12日(月)

【丹下日出夫のPOG手帖】『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今週は近親に実績馬を持つ若駒が続々と! 武豊騎手がレース後に笑みを浮かべるほど(?)のポテンシャルを感じさせたブラックタイド産駒や重賞どころかクラシックへも期待が広がる走りを見せたエイシンフラッシュ産駒など、今週は計6頭をプレイバックしていきます。(※評価はS〜Eの6段階)


ココロノトウダイ(牡・エイシンフラッシュ×フェアリーダンス)

■10日(土):新潟3R・未勝利/芝1800m/1分47秒9

 エイシンフラッシュ産駒は、芝かダートで1勝はするものの、2勝目が遠い。シルエットはきれいだが、どうも薄い仔が多い。

 そういう中での産駒3年目、去年のセレクトセール。母系はトゥザヴィクトリー一族。幅があって、歩きに推進力があり、臀部も大きい。いやこれは、今までのエイシンフラッシュ産駒とはちょっと違う。いい買い物したなぁと、一人思っていたが、名前はココロノトウダイ。このネーミングは泣けるねという人もいるかもしれない。

 なんて、デビュー戦は福島・芝1800m。512キロは、なんだか重い。ダッシュひと息、小回りのスロー。追い込み届かずの2着に終わったが、加速ラップで34秒7。フラットコースとはいえ、福島1800mの新馬では、めったにお目にかかれない上がりをマークしていた。

 叩き二戦目、マイナス8キロ。61秒1の緩ペースにも今日は余裕をもって前が見えている。外回り1800mはコーナーリングもスムーズ。11秒5-11秒0-12秒1(3Fは34秒6)というレースラップを、33秒7で寄り切り。走破タイムは1分47秒9、評価は重賞も予感のA。クラシックの灯台、点灯しました。【評価A/適性・芝2000m】


エカテリンブルク(牡・ブラックタイド×ファイナルスコア)

■11日(日):札幌5R・新馬/芝2000m/2分4秒7

 母は伊GIリディアテシオ賞、GII・伊オークスなど5勝(1800〜2200m)。

 イタリア競馬の現状を考えると、重賞の格式や格付け、レベルはどうかと懐疑的に思っていたが、母の妹チェリーコレクト(伊1000ギニー、伊オークス)の、初仔ダノングレース(父ディープインパクト)は福島牝馬S3着。現2歳のワーケア(父ハーツクライ)は、本年6月の東京・芝1800mを、上がり33秒2の超速ラップで一閃。いや、このイタリア血統に限っては信用できるかも。

 そういえば、セレクトの時も、POG雑誌の写真も、立ち姿がずば抜けていたな。パドックでも、真っ黒なクマゼミみたいにワシワシとして元気。四肢も背中も長く、510キロでも首は薄いくらいに映る。

 ただ、ブラックタイド産駒だけに敏感肌、実戦でも耳袋を着用。1000m62秒6のペースを、二度三度ちょいとばかり急かしていった。上がり3Fのレースラップは12秒2-12秒2-12秒6(37秒)、自身の上がりは36秒4止まり。直線内にモタれたり、矯正しながらだったが、ゴール前はビシりと加速。

 着差はわずか。うーんと考え込む人もいたが、いや。断然の力量差があった。あれはかなりの大物だよとささやく人もいた。

 レース後、検量室へと向かう時の、武豊Jの笑い顔、白い歯が、わたくしには、才能や将来性を物語っていると思います(レース評価はDだが、才能はSに近いA)。【評価D/適性・芝2000m】

ショウリュウハル(牝・ジャスタウェイ×ショウリュウムーン)

■10日(土):札幌5R・新馬/芝1500m/1分30秒8

 母は京都牝馬S(GIII)勝ち、牡馬混合の朝日CCを豪快に差し切った。母も佐々木厩舎所属。血統特性は把握できており、松岡Jとのコンビで、本追い切りは札幌ダートで6Fの長めを追っても、強めで終い1Fを12秒8で併せ馬先着。

 468キロというサイズのわりに、耐性のある牝馬という感触を得ていたのだろう。馬の気に任せ、気がつけば先頭。稍重という条件下で、終い3Fは11秒9-11秒7-12秒0。1分30秒8も悪くはない。

 この一族は身体も走法も若干硬質。東京や京都の瞬発力決着を試す必要はあるが、パワーもあり我慢も利き、距離も1800mまではカバーできそうです。【評価D/適性・芝1600m】


マイネルグリット(牡・スクリーンヒーロー×マイネショコラーデ)

■10日(土):小倉9R・フェニックス賞(OP)/芝1200m/1分9秒0

 デビュー勝ちは重馬場の中京マイル。しかし母マイネショコラーデは函館2歳S2着。母母コスモヴァレンチは小倉2歳Sを制覇。平坦・小倉1200m適性はかなり高いと予想原稿でも記したが、テンの2F目に10秒4を踏み、前半3Fは33秒5。6Fの早い流れに遅れないよう、勝負どころはロスをカバーすべくインを突いたが、馬力はあり、いい意味で気は強い。決勝線では後続に1馬身余、時計は1分9秒0。

 次走・小倉2歳Sをチョイスすれば、コースも二度目。行き脚もギアの入りもスムーズになる。

 骨のしっかりとした筋肉質な馬体を見ると、交流短距離重賞でならした近親ドリームバレンチノのような、ダートロードもあるかもしれない。【評価C/適性・芝・ダート1400m】


カトゥルスフェリス(牝・ディープインパクト×ステファニーズキトゥン)

■11日(日):新潟5R・新馬/芝1800m/1分50秒1

 母は北米11勝。BCフィリーアンドメアターフ、フラワーボウルS(2回)など、あまたの重賞ベルトの保持者。

 トレセン入りして、1か月近く。ノーザンF系の馬にしては長いくらい丁寧に乗り込み、併せ馬でも常に前進意識は保てている。脚の長さや骨格をみると、現状の436キロからこれからもそう大きくは増えないだろうが、目元は素直。心身ともに安定しているから1800mから降ろせた?

 前半1000mは63秒6のスロー。勝負は直線、上がり3Fのレースラップは11秒2-11秒0-11秒6(33秒8)。ひとムチ入ったが、1800mという距離を走って、自身の上がりは33秒3。2着を交わすのに少し手古摺ったように見えるが、ラップ的には十分合格点。
2歳暮れ、来年春の目標をどこに置き、どういうローテーションを組むのか。時間はたっぷりあります。【評価C/適性・芝1800m】


サンクテュエール(牝・ディープインパクト×ヒルダズパッション)

■11日(日):新潟6R・新馬/芝1600m/1分36秒5

 母は北米8勝(バレリーナS)。1番仔ジークカイザー(父ディープインパクト)は、現役4勝。2番仔は、ダートGI・ウッドワードS、芝GI・ターフクラシックSを優勝した世界のヨシダ(父ハーツクライ)。

 5番仔にはディープを配合、夏の陽ざしにチョコレート色の肌が照り映え、戦闘意識も高い。

 返し馬の止め際など、少し丁寧さも必要なタイプだが、発馬でジャンプしつつも、向こう正面中ほどまでにすかさず2番手。1000m通過は62秒8のスローだが、この位置からならすぐに動ける。

 鞍上の指示に、反応はやや遅れ気味、逃げ馬は意外にしぶとい。一瞬ドキリとした方も多かったでしょうが、上がりは推定11秒5-10秒9-11秒3。しっかりと10秒台の実測数値はマークした。

 少しモノ見をしながらの初陣。腰が膨らみ後肢の入りが深くなれば、もうひとつギアができる。天性のスピードを生かそうと思えば、シンプルに逃げればいい。いや、次走は大胆に、出遅れを覚悟で脚をため、瞬発力へ研磨しようじゃないか――あの手この手、フリーハンドあり。【評価C/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

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