レコードで葉牡丹賞V!ダンカーク産駒の評価は!?/丹下日出夫
『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 1日には、過去にトーセンジョーダン、レイデオロを始め、後の重賞ウィナーを数多く輩出する葉牡丹賞が開催。1分59秒6のレコードを記録したダンカーク産駒・シークレットランの評価やいかに!(※評価はS〜Eの6段階)
■シークレットラン(牡2・ダンカーク×カールファターレ)
1日(土):中山9R・葉牡丹賞/芝2000m/1分59秒6(良)
暮れの中山、開催初日。高速決着になることを、頭のなかでは準備はしていたが、1分59秒6のレコード(2歳・日本レコードでもある)。ホントーですか。
競馬は天の才がすべて――持てる能力の在りかが、キャリア1〜3戦内のどこかで一度は、決着タイムや上り等、記録や数字となって顔をのぞかせる(特に芝の場合。能力を維持できるとは限らないけど)。馬場コンディション云々はあるにせよ、まずはシークレットランの記録をリスペクトしよう。
なんて、6月の新馬戦は2着。首位を譲ったのはアガラス(のちに東スポ杯2歳Sで僅差2着)。あの時2着に頑張った、ダンカークの仔だったのか…。
netkeibaでの、その6月の新馬戦の予想印は対抗。「ダンカーク産駒は、短距離よりのダート型が多いかなと思っていたが、本馬の造りは長目。南Wの6F追いにも息遣いが乱れなし」という予想を展開していた。つまり、芝の長いところはどうでしょうか?――半分疑っていたワケですね(笑)。
パドックで眺める身体は硬質、肌合いやシルエットは昔ふう。ただ、三代母はダイナカール。良質な母系が、思わぬところで、ひょっこり顔を出したりするのも競馬ということか。同族・同系列のブレスジャーニー(東スポ杯2歳S)の名前が近親に連なっているのをみて、ダイナカールの偉大さなど、改めて思う。
ペースは1000m通過・60秒0のミドルで漸進。レースの上りが35秒3に対し、自身のソレは34秒5。タイトに馬群をわり、辛抱強く末を伸ばし、終わってみれば1分59秒6、赤いレコードの文字が灯った。
暮れの中山・第一週の葉牡丹賞のレコードは、王道にも迷路にも通じているが、数字はウソをつかない。このレースをステップにして、つい二年前レイデオロが、ダービーに到達。古くはウイニングチケット(のちにダービー優勝)、天皇賞(秋)を1分56秒1でレコ勝ちしたトーセンジョーダンも、葉牡丹賞を2分0秒5で楽勝したんだよね。【評価A/適性・芝2000m】
■キースネリス(牝2・アドマイヤムーン×ニューアイデア)
1日(土):中山5R・2歳新馬/芝1200m/1分9秒1(良)
調教は坂路重点、本数は消化しているものの、馬なり多し。スプリンター系・アドマイヤムーン産駒というのを気遣い、カッカしないよう、攻めすぎないようにしているのかなと、予想の段階では思った。
でも、本命を打ち切るには、諸々根拠不足。パドックを見ても、コレだと言い切るほどの艶や迫力はない。走破タイムも1分9秒1、数字だけを眺めると、頭には残りにくいかもしれない。
ただ、前半3F・34秒9のスローとはいえ、上りラップは11秒6-11秒0-11秒6。数字としてのパンチ力はなかなか(ラスト2F目)。平坦向きかな? とも思うが、フットワークを見ると、ダートを試してみたい感じもする。
ちなみに母は7勝。ゴドルフィン系だけに、日本にはあまりなじみがないが、クールモアクラシック、AJCフライトSでGI・2勝。今度、世界のG田さんに、このGIの価値などをきいてみようと思います。【評価C/適性・芝&ダート1200m】
■ダノンチェイサー(牡2・ディープインパクト×サミター)
1日(土):中京10R・こうやまき賞/芝1600m/1分34秒7(良)
母サミターは愛1000ギニー勝ち。北米・芝9FのGI・ガーデンシティS優勝。セレクトでも目の玉が飛び出るほどの高値、素晴らしいシルエットをしていた。
2歳3月の牧場取材で、同行取材者である鈴木淑子さんと、セレクト以来の対面にワクワク。いやいや、ぷっちんぷりんの馬ですねぇ〜。
ただ、首も背中も丸い。もしかしたらマイラーかも?――なるほど、中京・芝2000mの新馬戦は4着。二戦目は小倉・芝1800mに短縮して快勝。続く福島のきんもくせい賞は、他馬のターゲットになったぶん、2着に敗れたが走破時計は1分46秒2だった(レコード決着)。
もう1F距離を短縮すれば、もっと精密なレース構築ができると判断したんでしょう。次走にこうやまき賞を選んできたが、1000m通過・60秒5のペースにも、“走りたい走りたい”で、背中が揺れまくる。折り合っているかな? 末はもつかな? 一瞬不安になったが、11秒5-11秒2-11秒5(3Fは34秒2)というレースラップを33秒5(10秒台のラップを内包)で、ひと差し。1分34秒7にまとめあげた。
ちなみに二年前、同じ池江厩舎、同じディープインパクト産駒のペルシアンナイトは、こうやまき賞を1分35秒4・上り33秒9という記録を残している。
来春の落としどころはNHKマイルC。古馬になったら、安田記念か、スプリンターズSか。【評価A/適性・芝1200〜1600m】
■ミッキースピリット(牡2・ディープインパクト×フリーティングスピリット)
1日(土):阪神4R・2歳未勝利/芝1400m/1分20秒8(良)
デビュー戦は小倉の芝1800m、直線残り1Fまで、もったまま。おお。ぶっちぎれ――声を出しかけたら、その瞬間、急激に止まった。
あれ? レースをやめちゃったのかな? 気難しいところがあるのかな?
続戦はマイル(6着)、前回の1400m戦は4着。距離短縮でなんとなく筋道が見えていたが、今日は1000m通過が57秒9-1200m通過・1分9秒2というHピッチを中団ですいすい。開幕週ゆえ過大評価は禁物ながら、涼しい顔して1分20秒8の2歳コースレコードをマーク。
母は全欧チャンピオンスプリンター、なるほどね。3歳春までは一応マイル路線も歩むでしょうが、古馬となれば、自然と6F〜7Fの時計決着が中心となりそうです。【評価B/芝1000m〜1400m】
■フォレブルート(牝2・ロードカナロア×プリームス)
1日(土):阪神6R・2歳新馬/ダ1400m/1分25秒2(良)
稽古も動いていたが、走る気満々。1000m通過・61秒0という平均ペースを、もう抑えきれないといった感じで、直線入り口で先頭。1200m通過は1分12秒8、上り3Fのレースラップは12秒2-11秒8-12秒4。後続に7馬身、良馬場・1分25秒2。短距離ダート・オープン馬ですね。
母はダート1600〜1800mで3勝。母の父はフジキセキ、そのまた父はフレンチデピュティ。ダートのスピード系とロードカナロアを組み合わせれば、こういう体型のパッパカ走りになるんだなぁ。よく覚えておかないと。【評価C/適性・ダート1200m〜1400m】
■シェドゥーヴル(牡2・オルフェーヴル×ヒルダズパッション)
2日(日):中山6R・2歳新馬/芝2000m/2分3秒9(良)
1000m通過が64秒2という緩ペースとはいえ、向こう正面一気に先頭という手は、近年の日本競馬では御法度。勝ったら勝ったで、負けたらまた何を言われるか、わかったもんじゃなかったが(相当な体力がいる)、例えば9月の中山開催―― 芙蓉Sはミッキーブラックが、同じように向こう流しで先頭。ルメールや、ビュイックがそうすると、スローなら、小回りの中山だからこそ、その戦法が正しいともいえるから不思議。競馬も人生も、つまりは見方。
なんて、後半6F目、動き出した時点のラップは11秒7。続く3Fは11秒9-12秒0-11秒6。残り1F、坂下で外に大ヨレ。12秒6を要したが、もうひと伸びして勝ち切った。
そんな怪しい馬だったのか。いろいろとお勉強が必要だが、さすが世界のヨシダの弟です。【評価C/適性・芝2400m】
■アーデンフォレスト(牡2・ルーラーシップ×ロザリンド)
2日(日):阪神3R・2歳未勝利/芝1600m/1分34秒6(良)
netkeibaの予想原稿でも記したが、父はルーラーシップ、祖母はシーザリオ。配合は底力系だが、寸が詰まり脚は短め。前進気勢にもあふれ、明らかなマイラー。
1000m通過・1分0秒2という流れにも反応は敏感。3F標識手前で、もう先頭。上りラップは10秒9-11秒7-11秒8(34秒4)。後続に詰められそうになると、またひと脚使い、自力勝負で時計は1分34秒6。来春のNHKマイルC上位候補が、また一頭現れた。【評価A/適性・芝1600m】
■(外)フォッサマグナ(牡2・War Front×River Belle)
2日(日):中京5R・2歳新馬/芝1400m/1分21秒7(良)
GI・チャンピオンズCデイということも多少はあるのだろう。ローカル開催ながら、なかなかの好メンバーがそろった。
スラリとした、脚長にみえる姿形。しかし、パドックで急に立ち上がったり、若さ丸出し。見慣れない血統ゆえ、折り合い等々、怖さ交じりで発馬を待っていたが、5F通過は58秒8のHペース。差し馬向きの流れが味方したにせよ、上り3Fのレースラップは11秒6-11秒3-11秒6(34秒5)。自身のソレは33秒7と、切れ切れ。
幼さをどうコントロールするか。マイルも試すだろうが、最終的には瞬発力が生きる7Fに落ちつくだろう。【評価B/適性・芝1400m】
(文中敬称略・監修:丹下日出夫)
2018年12月30日(日)
『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全2歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 1日には、過去にトーセンジョーダン、レイデオロを始め、後の重賞ウィナーを数多く輩出する葉牡丹賞が開催。1分59秒6のレコードを記録したダンカーク産駒・シークレットランの評価やいかに!(※評価はS〜Eの6段階)
■シークレットラン(牡2・ダンカーク×カールファターレ)
1日(土):中山9R・葉牡丹賞/芝2000m/1分59秒6(良)
暮れの中山、開催初日。高速決着になることを、頭のなかでは準備はしていたが、1分59秒6のレコード(2歳・日本レコードでもある)。ホントーですか。
競馬は天の才がすべて――持てる能力の在りかが、キャリア1〜3戦内のどこかで一度は、決着タイムや上り等、記録や数字となって顔をのぞかせる(特に芝の場合。能力を維持できるとは限らないけど)。馬場コンディション云々はあるにせよ、まずはシークレットランの記録をリスペクトしよう。
なんて、6月の新馬戦は2着。首位を譲ったのはアガラス(のちに東スポ杯2歳Sで僅差2着)。あの時2着に頑張った、ダンカークの仔だったのか…。
netkeibaでの、その6月の新馬戦の予想印は対抗。「ダンカーク産駒は、短距離よりのダート型が多いかなと思っていたが、本馬の造りは長目。南Wの6F追いにも息遣いが乱れなし」という予想を展開していた。つまり、芝の長いところはどうでしょうか?――半分疑っていたワケですね(笑)。
パドックで眺める身体は硬質、肌合いやシルエットは昔ふう。ただ、三代母はダイナカール。良質な母系が、思わぬところで、ひょっこり顔を出したりするのも競馬ということか。同族・同系列のブレスジャーニー(東スポ杯2歳S)の名前が近親に連なっているのをみて、ダイナカールの偉大さなど、改めて思う。
ペースは1000m通過・60秒0のミドルで漸進。レースの上りが35秒3に対し、自身のソレは34秒5。タイトに馬群をわり、辛抱強く末を伸ばし、終わってみれば1分59秒6、赤いレコードの文字が灯った。
暮れの中山・第一週の葉牡丹賞のレコードは、王道にも迷路にも通じているが、数字はウソをつかない。このレースをステップにして、つい二年前レイデオロが、ダービーに到達。古くはウイニングチケット(のちにダービー優勝)、天皇賞(秋)を1分56秒1でレコ勝ちしたトーセンジョーダンも、葉牡丹賞を2分0秒5で楽勝したんだよね。【評価A/適性・芝2000m】
■キースネリス(牝2・アドマイヤムーン×ニューアイデア)
1日(土):中山5R・2歳新馬/芝1200m/1分9秒1(良)
調教は坂路重点、本数は消化しているものの、馬なり多し。スプリンター系・アドマイヤムーン産駒というのを気遣い、カッカしないよう、攻めすぎないようにしているのかなと、予想の段階では思った。
でも、本命を打ち切るには、諸々根拠不足。パドックを見ても、コレだと言い切るほどの艶や迫力はない。走破タイムも1分9秒1、数字だけを眺めると、頭には残りにくいかもしれない。
ただ、前半3F・34秒9のスローとはいえ、上りラップは11秒6-11秒0-11秒6。数字としてのパンチ力はなかなか(ラスト2F目)。平坦向きかな? とも思うが、フットワークを見ると、ダートを試してみたい感じもする。
ちなみに母は7勝。ゴドルフィン系だけに、日本にはあまりなじみがないが、クールモアクラシック、AJCフライトSでGI・2勝。今度、世界のG田さんに、このGIの価値などをきいてみようと思います。【評価C/適性・芝&ダート1200m】
■ダノンチェイサー(牡2・ディープインパクト×サミター)
1日(土):中京10R・こうやまき賞/芝1600m/1分34秒7(良)
母サミターは愛1000ギニー勝ち。北米・芝9FのGI・ガーデンシティS優勝。セレクトでも目の玉が飛び出るほどの高値、素晴らしいシルエットをしていた。
2歳3月の牧場取材で、同行取材者である鈴木淑子さんと、セレクト以来の対面にワクワク。いやいや、ぷっちんぷりんの馬ですねぇ〜。
ただ、首も背中も丸い。もしかしたらマイラーかも?――なるほど、中京・芝2000mの新馬戦は4着。二戦目は小倉・芝1800mに短縮して快勝。続く福島のきんもくせい賞は、他馬のターゲットになったぶん、2着に敗れたが走破時計は1分46秒2だった(レコード決着)。
もう1F距離を短縮すれば、もっと精密なレース構築ができると判断したんでしょう。次走にこうやまき賞を選んできたが、1000m通過・60秒5のペースにも、“走りたい走りたい”で、背中が揺れまくる。折り合っているかな? 末はもつかな? 一瞬不安になったが、11秒5-11秒2-11秒5(3Fは34秒2)というレースラップを33秒5(10秒台のラップを内包)で、ひと差し。1分34秒7にまとめあげた。
ちなみに二年前、同じ池江厩舎、同じディープインパクト産駒のペルシアンナイトは、こうやまき賞を1分35秒4・上り33秒9という記録を残している。
来春の落としどころはNHKマイルC。古馬になったら、安田記念か、スプリンターズSか。【評価A/適性・芝1200〜1600m】
■ミッキースピリット(牡2・ディープインパクト×フリーティングスピリット)
1日(土):阪神4R・2歳未勝利/芝1400m/1分20秒8(良)
デビュー戦は小倉の芝1800m、直線残り1Fまで、もったまま。おお。ぶっちぎれ――声を出しかけたら、その瞬間、急激に止まった。
あれ? レースをやめちゃったのかな? 気難しいところがあるのかな?
続戦はマイル(6着)、前回の1400m戦は4着。距離短縮でなんとなく筋道が見えていたが、今日は1000m通過が57秒9-1200m通過・1分9秒2というHピッチを中団ですいすい。開幕週ゆえ過大評価は禁物ながら、涼しい顔して1分20秒8の2歳コースレコードをマーク。
母は全欧チャンピオンスプリンター、なるほどね。3歳春までは一応マイル路線も歩むでしょうが、古馬となれば、自然と6F〜7Fの時計決着が中心となりそうです。【評価B/芝1000m〜1400m】
■フォレブルート(牝2・ロードカナロア×プリームス)
1日(土):阪神6R・2歳新馬/ダ1400m/1分25秒2(良)
稽古も動いていたが、走る気満々。1000m通過・61秒0という平均ペースを、もう抑えきれないといった感じで、直線入り口で先頭。1200m通過は1分12秒8、上り3Fのレースラップは12秒2-11秒8-12秒4。後続に7馬身、良馬場・1分25秒2。短距離ダート・オープン馬ですね。
母はダート1600〜1800mで3勝。母の父はフジキセキ、そのまた父はフレンチデピュティ。ダートのスピード系とロードカナロアを組み合わせれば、こういう体型のパッパカ走りになるんだなぁ。よく覚えておかないと。【評価C/適性・ダート1200m〜1400m】
■シェドゥーヴル(牡2・オルフェーヴル×ヒルダズパッション)
2日(日):中山6R・2歳新馬/芝2000m/2分3秒9(良)
1000m通過が64秒2という緩ペースとはいえ、向こう正面一気に先頭という手は、近年の日本競馬では御法度。勝ったら勝ったで、負けたらまた何を言われるか、わかったもんじゃなかったが(相当な体力がいる)、例えば9月の中山開催―― 芙蓉Sはミッキーブラックが、同じように向こう流しで先頭。ルメールや、ビュイックがそうすると、スローなら、小回りの中山だからこそ、その戦法が正しいともいえるから不思議。競馬も人生も、つまりは見方。
なんて、後半6F目、動き出した時点のラップは11秒7。続く3Fは11秒9-12秒0-11秒6。残り1F、坂下で外に大ヨレ。12秒6を要したが、もうひと伸びして勝ち切った。
そんな怪しい馬だったのか。いろいろとお勉強が必要だが、さすが世界のヨシダの弟です。【評価C/適性・芝2400m】
■アーデンフォレスト(牡2・ルーラーシップ×ロザリンド)
2日(日):阪神3R・2歳未勝利/芝1600m/1分34秒6(良)
netkeibaの予想原稿でも記したが、父はルーラーシップ、祖母はシーザリオ。配合は底力系だが、寸が詰まり脚は短め。前進気勢にもあふれ、明らかなマイラー。
1000m通過・1分0秒2という流れにも反応は敏感。3F標識手前で、もう先頭。上りラップは10秒9-11秒7-11秒8(34秒4)。後続に詰められそうになると、またひと脚使い、自力勝負で時計は1分34秒6。来春のNHKマイルC上位候補が、また一頭現れた。【評価A/適性・芝1600m】
■(外)フォッサマグナ(牡2・War Front×River Belle)
2日(日):中京5R・2歳新馬/芝1400m/1分21秒7(良)
GI・チャンピオンズCデイということも多少はあるのだろう。ローカル開催ながら、なかなかの好メンバーがそろった。
スラリとした、脚長にみえる姿形。しかし、パドックで急に立ち上がったり、若さ丸出し。見慣れない血統ゆえ、折り合い等々、怖さ交じりで発馬を待っていたが、5F通過は58秒8のHペース。差し馬向きの流れが味方したにせよ、上り3Fのレースラップは11秒6-11秒3-11秒6(34秒5)。自身のソレは33秒7と、切れ切れ。
幼さをどうコントロールするか。マイルも試すだろうが、最終的には瞬発力が生きる7Fに落ちつくだろう。【評価B/適性・芝1400m】
(文中敬称略・監修:丹下日出夫)